Shopify・CRM支援

株式会社AZ Lush

顧客分析×Shopifyで、月間リピート率が30%から40%台後半へ

まつげ美容液「Tiame(ティアミー)」を展開する株式会社AZ Lush。顧客分析から会員ランク・メール配信の自動化まで、半年間の共同支援でリピート施策を整えました。

業種
化粧品D2C
体制・規模
代表とマーケティング担当の2名でECを運営
支援期間
半年間の伴走

株式会社Create Withとの共同事例です。テルツ株式会社設立以前に「デジマの窓口」として支援し、構築部門を小池、マーケティング部門を中都が担当しました。

取材時の集合写真。
取材時の集合写真。

新規顧客に依存していたEC運営

株式会社AZ Lushは、まつげパーマ専門店「Shalna(シャルナ)」の運営を通じて得たお客様の声をもとに、自社ブランド「Tiame(ティアミー)」を開発しました。まつげパーマ専用のまつげ美容液として、Shopifyで販売していました。

Tiameのまつげ美容液の商品紹介。Wブラシと商品の使用イメージ
まつげパーマ専門店から生まれた「Tiame(ティアミー)」。

ご相談時の課題は、リピート率の低さでした。90日以内のリピート率は10%、月間リピート率は30%程度。新規顧客の獲得に依存し、既存のお客様にも広告で再び購入を促していたため、広告費がかさみ、利益率が上がりにくい状況でした。

代表の菊地様とマーケティング担当の安齋様(仮名)が求めていたのは、感覚だけで施策を試すのではなく、顧客データをもとに順序立てて改善を進めること。株式会社Create Withとの共同事業「ショピコン」で、半年間にわたり支援しました。

今回の支援の流れ
  1. 顧客の購買段階を分析

    CPM分析で顧客を分類。
    2回目の購入につながらない要因を探る。

  2. 会員ランク・特典を設計

    購入状況に応じたランクとクーポンで、継続購入のきっかけをつくる。

  3. メール配信を自動化

    顧客のロイヤルティに合わせて配信。既存のお客様との接点を保つ。

分析から配信までを仕組みにし、継続してリピート施策に取り組める状態へ。

顧客の購買段階を見えるようにする

まず取り組んだのは、CPM(Customer Portfolio Management)分析と、その自動化です。顧客を購買段階ごとに分類し、どの層に働きかけるべきかを確認できるようにしました。

購買段階別の顧客群を可視化したCPM分析の画面例。数値はダミー
CPM分析の画面例。掲載数値はダミーです。 画像を拡大する ↗

分析を通じて、初回購入から2回目の購入につなげる「F2転換」のボトルネックにも気づけるようになりました。集計作業を自動化することで、数字をそろえる作業から、次の施策を考えることへ時間を使えるようにしています。

Shopifyを絡めた部分は自社だけだとどうしても難しかったのでとても価値に感じています。

株式会社AZ Lush 代表・菊地様

会員ランクとメール配信を仕組みにする

会員ランク制度を導入し、顧客データを一元管理できるようにしました。購入状況に応じたランクと特典を設け、リピーター向けの施策を展開する土台を整えています。

レギュラーからプラチナまでの5段階の会員ランク。購入金額、最終注文日、レビュー投稿、クーポン特典を整理した表
導入した会員ランク制度。購入状況などに応じて条件と特典を設定。 画像を拡大する ↗

あわせて、顧客のロイヤルティに応じたメール配信を設計・自動化しました。安齋様にもメール施策の運用にご協力いただきながら、既存のお客様に継続して購入していただく接点を整えました。

手動で行っていたデータ管理や分析作業が自動化できたところも非常にありがたかったです。

マーケティング担当・安齋様(仮名)

新規は広告、既存はメールへ

新規顧客には広告、既存のお客様にはメールと、役割を分けました。広告の配信対象から既存顧客を除外することで、新規獲得に使う広告費と、リピートを促す施策を整理しています。

広告クリエイティブやLPの制作に加え、計測環境の整備、A/Bテスト・ヒートマップツールの導入も実施。顧客分析だけで終わらず、実際の接点づくりと効果の確認まで取り組みました。

朝はマスカラ下地、夜はまつげ美容液として使うTiameの2way広告クリエイティブ
制作した広告クリエイティブの一例。

3か月続いたリピート率の改善

取材では、月間リピート率が30%程度から40%台後半へ改善し、10月・11月・12月の3か月連続で維持できたと伺いました。月初のデータ管理業務も、約8時間から約1時間へ短縮しています。

取材で伺った支援前後の変化
項目支援前支援後
月間リピート率30%程度40%台後半
10〜12月の3か月連続
月初のデータ管理業務約8時間約1時間

数値は、2025年1月24日公開のインタビューにおけるご担当者の報告に基づいています。

広告についても、既存顧客への配信を整理したことで、新規顧客の獲得単価が改善したとのお話がありました。

億劫だった月初作業が解消されたことは現場からするととても嬉しかったです。

マーケティング担当・安齋様(仮名)

支援後も、次の施策を考えられる状態へ

リピート率の改善を受けて、菊地様は新規顧客の獲得にも注力していきたいと話してくださいました。サロンのお客様へのメール配信やブログでの紹介など、店舗とECをつなぐ取り組みも進めていました。

一方で、施策の量が多く、運用する企業の工数に合わせた調整が必要というご指摘もいただきました。仕組みをつくるだけでなく、それを使う方の体制と、実行できる量を合わせることも大切な学びとなりました。

半年間の支援で目指したのは、コンサルティング期間中の改善に加え、終了後も分析と施策を続けられること。顧客データを確認し、次のアクションにつなげる土台を、共同で整えた事例です。