コラム

防災、データ、AIについて、現場で考えたことを発信します。

AI時代に目標は必要なのか?

年商1億円とベンチプレス100kg。二つの経験から、自分の行動につながる目標の持ち方を考えます。

経営者コラム

テルツ代表の中都です。
記念すべき(?)第1回目のコラムは、「目標設定」についてです。

目標設定を「目標は持つべき」「設定するなら高い目標じゃないとダメだ」「一度設定した目標は簡単に変えてはいけない」などと、何かと「べき論」で捉えてしまっている方は多いのではないでしょうか。
私もその一人で、苦しんだ時期もありました。今も正直問い続けているところがあります。

いい目標と悪い目標は何か?
AI時代に目標は必要なのか?

そんな問いを考察しようと思います。

年商1億円を目指していたけれど、ピンとこなかった自分

今回は私が1社目に共同創業者として起業した後のお話をします。

当時は会社を経営するなら、売上目標を置くべきものだと考えていました。
そこで立てたのが、「2026年中に年商1億円」。理由は分かりやすいから。
(後から理由をつけて1億円の合理性を見出し、自分に言い聞かせていましたが…)

ただ、結論このような目標設定は良い目標設定だとは言えなかったです。
理由は3点。

①自分の目的と目標、そこへのモチベーションが結びついていない
→なんだか無理やり作った感が出てしまっていた

②目標を達成するための行動がアンコントローラブル寄り
→行動目標に落とし込めても売上への因果は間接的なものになっていた(特にマーケットフィット前でしたし…。)

③お金が手段ではなく目標になっている
→達成してもその瞬間に虚無になってしまう(らしい。僕には経験ないですが)

とりわけ①と②が大きく、理想から逆算した話と、現実から積み上げた行動がつながらず、モヤモヤしていました。

当時は1億円への道筋が見えず、ひたすらフォーム営業していました。BtoB営業だったのでタイミングやお客様事情で破談になることもあります。フォーム営業を今日〇〇件送る!というのはできて、実際にやり切るのですが、それが1億円に結び付かないモヤモヤが常にありました。

しかし、「2026年中に年商1億円を達成する」はSMART(下述)であり、巷に言われるには、いい目標設定と言われる場合もあるのです。
そこから、「いい目標設定ってなんだ?」「そもそも目標は必要なのか?」と考えるようになったのです。

SMART
S (Specific - 具体性):「1億円」は具体的
M (Measurable - 測定可能性):「1億円」は金額で測定可能
A (Achievable - 達成可能性):周囲の事例を見ても1期目で1億円は十分可能だった
R (Relevant - 関連性):会社を大きくするために、メイン指標である売上を指標としていた
T (Time-bound - 期限):「2026年中」と期日を切っている。

一方で設定して良かった目標も

しかし、実際に立てて良かった目標もありました。
2025/10/31までにベンチプレス100kgあげるという目標を設定し、パーソナルトレーナーと二人三脚でトレーニングに励み、なんと最終日に達成するという個人的にはドラマティックな経験をしました。

立てたからにはやり切りたいという想いから、達成のために、85kg、90kg、95kgをいつまでに達成したいかを考えましたし、食事(タンパク質を100g以上)、睡眠、トレーニング(宅トレもしつつ休養も計算して取り組む)といった現実の行動も変わりました。

ベンチプレス台とトレーニングノートを描いたイラスト

今考えても、目標設定なしに同じ成果が出ていたとは思えません。
明らかに私の信念が書き換わり、一つ一つの所作の判断が変わり、行動が変わり、結果が変わりました。

振り返ってみると、
①自分の目的と目標、モチベーションが紐づいていた
②行動をすれば直接目標達成に近づけた
という点が1億円の目標と違っていたのかもしれません。

「良い目標設定」とは、100kgの例のように、この目標はSMARTか?みたいなフレームワークありきで考えるものではなく、真に心が動き、変わっていくと実感できるか、というウェットな部分が大きいのではないでしょうか。

これからは、目標をどう持ちたいか

AI時代、「1億円」のような、いわゆる資本主義的で数値主義的な目標設定は意味を持たなくなると考えます。

資本主義的、数値主義的な目標とは、
・年商〇〇億円
・ページビュー数〇〇万PV
・チャンネル登録者数〇〇万人
のような、資本主義からトップダウン的に降りてくる、若干アンコントローラブルであるのに、世間では良しとされている目標になります。

ちなみに100kgは数値目標ではありますが、そこに個人のモチベーションが紐づくボトムアップ的なアプローチと捉えています。

(余談ですが、これらの資本主義的、数値主義的な目標は擦られすぎてハックが効くことが多いように思います。ページビュー数を増やしたいなら煽ったり誤解を生む見出しにすればいい、という例をあげるとイメージつきやすいかもしれません。)

なぜそのような目標が意味がないかというと、AIによる変化がここまで早くて先が見えないから。そのような環境下では、1年後の前提が覆っていて立てた目標が書き変わる可能性が高いですし、何より崇高な目標を立てるよりも行動して仮説検証を繰り返し変化し続けることが生存戦略として重要だからです。

そもそもAIでこれだけ市場構造が変わっているのに、目標設定が変わらないはずはありません。
なんならAIの進化に適用する形で、上手い感じに目標を変えてもいいと思います。
朝言っていた内容が午後変わるような朝令暮改だって、それが自分の違和感を払拭し、モチベーションアップにつながるなら素敵なことと思います。

僕の場合、AIの登場によって、「〇〇人の組織を作るぞ!」という考え方をやめ、その計画を白紙にしました。

また、お金を稼ぐことは目的ではなく手段であると割り切る事で「防災データベースのためにお金を貯めよう」と吹っ切れたようにも感じました。

まとめると3点、
・自分の目的、目標、モチベーションが紐づき
・行動を変えると、それが目標達成に結びつくような「ウェットな」目標を
・時には変えることも許容して実践していく

のが大切なのかなと思うこの頃です。
僕自身、AI時代を生き抜くために目標設定から見直して日々の行動を有意義なものにしていきます。

最後に、私の話で締めくくりますが、防災×データベースをできる人は日本にそこまで多くないはずです。
だからこそ僕はミッションとして「防災が当たり前の文化創る」ことをテルツとして実践していきます。

直近では、防災の知識を体系的に学べるページを防災DBに搭載予定の上、複数自治体様とコラボをして防災啓発動画を作成中です。

持続可能な活動にするためにマネタイズは意識しますが、それだけではなく私が何ができるかを意識して、防災事業を進めてまいります。

(執筆時間1時間45分、No AI)

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